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胃ポリープ

胃ポリープについて

胃ポリープは大きく分けると「良性(がん化しにくいもの)」「がん化のリスクがあるもの、または既に悪性のもの」に分類されます。日常の診療で発見されるものの多くは良性ですが、種類によってその後の対応が異なります。

1. 主な胃ポリープの種類と特徴

胃ポリープは主に以下の3つのタイプに分類されます。

① 胃底腺ポリープ(いていせんポリープ)

  • 特徴:胃の粘膜が正常、あるいはピロリ菌に感染していない健康な胃(きれいな胃)によく見られるポリープです。女性に比較的多く発症します。
  • リスク: ほぼ100%良性で、がん化することは極めて稀です。
  • 対応: 原則として治療の必要はなく、放置しても問題ありません。

② 過形成性ポリープ(かけいせいせいポリープ)

  • 特徴: ピロリ菌の感染による慢性胃炎や、胃の粘膜の萎縮(老化・炎症)に伴って発生しやすいポリープです。赤みが強く、時に大きく成長して出血し、貧血の原因になることがあります。
  • リスク: 基本的には良性ですが、大きさが 2cm を超えるような大型のものになると、数%の確率でがん化するリスクがあります。
  • 対応: ピロリ菌を除菌するとポリープが小さくなったり消失したりすることがあります。大きくて出血している場合やがん化が疑われる場合は、内視鏡で切除します。

③ 腺腫性ポリープ(せんしゅせいポリープ) / 胃腺腫

  • 特徴:胃の粘膜の萎縮(ピロリ菌感染などによる慢性胃炎)がさらに進んだ状態で見られる、白っぽい平らな隆起です。高齢の男性に多く見られます。
  • リスク:「がんの前駆病変(がんになる手前の状態)」と考えられており、経過とともにがん化するリスクが比較的高いポリープです。
  • 対応: 発見された場合は慎重な観察が必要で、大きさや組織の異型度(悪性度)に応じて、内視鏡による切除が行われます。

2. なぜ「定期的な経過観察や検査」が必要なのか?

「多くは良性」であるにもかかわらず、定期的な胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が推奨される理由は以下の通りです。

  • 見た目だけでは100%判別できないことがあるため
    内視鏡の観察である程度予測はつきますが、実際にポリープの一部をかじって顕微鏡で調べる検査(生検)を行わないと、確定診断がつかない場合があります。
  • 良性ポリープの陰に「がん」が隠れている可能性があるため
    特に過形成性ポリープや腺腫性ポリープができる胃は、ピロリ菌などによって慢性的な炎症を起こしていることが多く、ポリープそのものだけでなく、周りの胃粘膜からがんが発生しやすい環境になっています。
  • 経時的な変化をチェックするため 良性だと思っていても、数年かけて大きくなったり、性質が変化してがん化の兆候を見せたりすることがあります。

まとめ

胃の隆起性病変(ポリープ)を指摘された場合、それが「治療のいらない良性のもの(胃底腺ポリープなど)」なのか、それとも「将来的にがん化のリスクがあり、定期的なチェックや切除が必要なもの(過形成性ポリープや腺腫)」なのかをしっかり見極めることが大切です。

健康診断や人間ドックで指摘された場合は、自己判断で放置せず、消化器内科を受診して医師から適切な検査頻度(1年に1回など)の指示を受けるようにしてください。

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