「鼠径ヘルニア」に関するご相談などは、
まつおかクリニックまでお問い合わせください。
鼠径(そけい)ヘルニアは、一般的に「脱腸」とも呼ばれる病気です。
足の付け根(鼠径部)の筋肉や筋膜が加齢などで弱くなり、開いてしまった隙間から、お腹の中にある腸や脂肪が皮膚の下に飛び出してしまいます。
立ち上がったり、お腹に力を入れたりしたときに、足の付け根にピンポン球のような「ぽっこりとした膨らみ」が現れます。
初期の段階では、横になったり手で軽く押さえたりすると、飛び出していた腸がお腹の中に戻り、膨らみが消えるのが大きな特徴です。
突っ張るような違和感、不快感、引っ張られるような鈍い痛みを感じることがあります。
飛び出した腸が筋肉の隙間に挟まり、お腹に戻らなくなってしまう状態を嵌頓(かんとん)と呼びます。
⚠️ 緊急事態のサイン
「強い痛みがある」「仰向けになっても膨らみが戻らない」「吐き気や嘔吐がある」といった症状が出た場合は、腸の血流が途絶えて壊死(えし)や腸閉塞を起こす危険があるため、すぐに救急外来などの医療機関を受診する必要があります。
お腹の壁の構造上の理由から、患者の約9割が男性で、特に50代以降の高齢者に多く見られます。また、以下のように日常的にお腹に圧(腹圧)がかかりやすい人も発症しやすい傾向があります。
重いものを持ち上げる仕事やスポーツをしている方
立ち仕事の多い方
慢性的な便秘で、排便時に強く息む方
慢性的な咳(喘息や喫煙など)がある方
鼠径ヘルニアは「お腹の壁に穴が開いてしまった構造的な問題」であるため、飲み薬で治ることはなく、自然治癒もしません。 根本的に治すための唯一の方法は手術です。
手術では、飛び出す原因となっている穴(隙間)を塞ぎ、人工のメッシュ(網状のシート)などで内側から補強する治療が一般的です。主に以下の2つの術式があります。
| 手術方法 | 特徴 |
| 腹腔鏡(内視鏡)手術 | お腹に数ミリ〜数センチの小さな穴を数カ所開けて行います。傷口が小さいため痛みが比較的少なく、社会復帰が早いのがメリットです。 |
| 鼠径部切開法 | 鼠径部の皮膚を数センチ切開して直接患部を修復します。全身麻酔が難しい場合でも、局所麻酔や下半身麻酔で行うことができます。 |
日常的な違和感がある場合や、ご自身・ご家族の症状が心配な場合は、外科または消化器外科を受診して医師の診断を受けることをおすすめします。
「鼠径ヘルニア」に関するご相談などは、
まつおかクリニックまでお問い合わせください。