「糖尿病」に関するご相談などは、
まつおかクリニックまでお問い合わせください。
健康な体では、食事から摂った糖分(ブドウ糖)が「インスリン」というホルモンの働きによって細胞に取り込まれ、エネルギーとして使われます。
しかし、このインスリンが十分に働かなくなると、血液中にブドウ糖があふれ返ってしまい(高血糖)、血管や全身の組織にダメージを与え続けることになります。これが糖尿病の本質です。
血液中の過剰な糖分は、いわば「血管の壁を傷つけるヤスリ」のようなものです。血糖値が高い状態が何年も続くと、全身の細い血管や太い血管がボロボロになっていきます。
特にダメージを受けやすいのが、神経・目(網膜)・腎臓の3つで、これらは「糖尿病の三大合併症」と呼ばれています。
覚え方として、それぞれの頭文字をとって「しめじ」と呼ばれます。
[し]神経障害(しんけいしょうがい)
症状:
手足のしびれ、冷え、痛みの鈍麻(ケガや火傷に気づかなくなる)。
進行すると:
足の傷が進行して腐ってしまい(壊疽:えそ)、切断を余儀なくされるケースもあります。
[め]網膜症(もうまくしょう)
症状:
目の奥の血管が出血し、視力が低下します。
進行すると:
自覚症状がないまま進むことが多く、日本の成人の失明原因の上位を占めています。
[じ]腎症(じんしょう)
症状:
血液をろ過する腎臓のフィルターが壊れ、尿にタンパクが出たり、体内の老廃物を排出できなくなります。
進行すると:
腎不全となり、人工透析(機械で血液をきれいにする治療)が必要になります。
太い血管の動脈硬化が進むことで、命に関わる大きな病気を引き起こします。
脳梗塞・脳出血(脳の血管が詰まる・破れる)
心筋梗塞・狭心症(心臓の血管が詰まる・細くなる)
糖尿病には大きく分けて2つのタイプがあります。
| タイプ | 特徴と主な原因 |
|
2型糖尿病 (全体の約9割以上) |
生活習慣や遺伝が原因。過食、運動不足、ストレス、肥満などにより、インスリンの分泌が減ったり効き目が悪くなったりします。基本的には中高年に多いですが、若い人にも増えています。 |
| 1型糖尿病 | 免疫の異常などが原因。生活習慣とは関係なく、ある日突然インスリンを作る細胞が壊されてしまい、体内でインスリンが全く作れなくなります。子どもや若い世代に多く発症します。 |
糖尿病は一度発症すると完全に治す(元通りにする)ことは難しいですが、血糖値を良好にコントロールすれば、合併症の進行を防ぎ、健康な人と変わらない生活を送ることができます。
食事療法:
適切なカロリー摂取、栄養バランス、規則正しい食事
運動療法:
ウォーキングなどの有酸素運動(筋肉が糖を消費しやすくなります)
薬物療法:
食事・運動で改善しない場合、血糖値を下げる内服薬や、インスリン注射を行います。
初期は「痛くも痒くもない」ため放置されがちですが、サイレントキラー(静かなる殺人者)と呼ばれるほど、気づかないうちに体を蝕む病気です。だからこそ、健康診断などでの早期発見と、早めの対策が何より重要になります。
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