「虫垂炎」に関するご相談などは、
まつおかクリニックまでお問い合わせください。
大腸の始まりの場所(盲腸)から飛び出している「虫垂(ちゅうすい)」という細長い袋状の器官に炎症が起きる病気です。一般的に「盲腸」と呼ばれますが、正確には盲腸の先にある「虫垂」の病気です。
虫垂炎の症状は、時間の経過とともに変化していくのが大きな特徴です。
初期: みぞおち(胃のあたり)や、おへその周りに、なんとなく鈍い痛みを感じます。この時点では「胃痛」や「食べすぎ」と勘違いされることがよくあります。
進行期: 数時間から1日ほど経つと、痛みが右下腹部へと移動し、はっきりとした強い痛みに変わります。
虫垂の入り口に、硬くなった便(糞石:ふんせき)や異物が詰まったり、リンパ組織が腫れたりすることで、虫垂の内部で細菌が繁殖し、炎症を引き起こします。
炎症の程度によって、大きく2つの治療法に分かれます。
炎症が比較的軽い場合、抗生物質(点滴や内服薬)を使って炎症を抑える治療です。 世間では「薬で散らす」と表現されることが多いです。ただし、薬で一時的に治まっても、将来的に再発するリスクが一定確率であります。
炎症が強い場合や、糞石が詰まっている場合、または再発を繰り返す場合は、手術で虫垂を切除します。
腹腔鏡(ふくくうきょう)手術: お腹に数ミリ〜1cmほどの小さな穴を数箇所あけてカメラと器具を入れて行う手術。傷口が小さく、回復が早いのがメリットです。
開腹手術: 右下腹部を数センチ切開して直接手術を行います。炎症がひどく周囲に広がっている場合などに選択されます。
再発率の目安: 抗生物質で一時的に炎症を抑えられたとしても、1年以内の再発率は約20%〜30%、長期的(10年以内)に見ると約40%の人が再発して最終的に手術が必要になると報告されています。
再発しやすいリスク要因:
CT検査などで虫垂の中に「糞石(ふんせき)」という硬い便の塊がはっきりと確認できる場合
初診時の血液検査で白血球数が著しく高い場合
虫垂の腫れが強い(直径9mm以上など)場合
※「一度散らせば安心」というわけではなく、医師と相談しながら慎重に経過を見る、あるいは落ち着いたタイミングで予定手術(待機的虫垂切除術)を行うケースもあります。
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