「機能性ディスペプシア(FD)」に関するご相談などは、
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機能性ディスペプシア(FD: Functional Dyspepsia)は、胃の痛みや胃もたれなどのつらい症状が続いているにもかかわらず、内視鏡検査(胃カメラ)などを行っても胃がんや胃潰瘍といった目に見える異常(器質的疾患)が見つからない病気です。
日本の成人の 10〜20% にみられる非常に身近な現代病で、命に関わる病気ではありませんが、生活の質(QOL)を大きく低下させることが知られています。
機能性ディスペプシアの症状は、大きく分けて以下の4つが代表的です。これらが数ヶ月にわたって週に数回以上、慢性的に繰り返されるのが特徴です。
食後の異常なもたれ感:食べたものがいつまでも胃に残っているような不快感。
早期満腹感:食事を始めてすぐに胃がいっぱいになり、十分な量を食べられなくなってしまう状態。
心窩部痛(しんかぶつう):みぞおちのあたりの痛み。
心窩部灼熱感:みぞおちのあたりがジリジリと熱く焼けるような不快感。
特定の原因が一つあるわけではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。
胃の運動機能の障害(適応性弛緩の障害) 通常、食べ物が入ってくると胃はふわっと広がって食べ物を貯めますが、これがうまく広がらないため、すぐに満腹になったり(早期満腹感)、十二指腸へ食べ物を送り出す動きが低下して胃もたれを起こしたりします。
知覚過敏 胃の神経が過敏になっており、少量の食事やわずかな胃酸の刺激に対しても、強い痛みや不快感として脳に伝わってしまいます。
精神的ストレス・自律神経の乱れ 胃腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど自律神経と密接に関わっています。不安やプレッシャー、睡眠不足などが自律神経を乱し、胃の動きを悪くします。
ピロリ菌感染や過去の胃腸炎 ピロリ菌による軽い炎症や、感染性胃腸炎にかかった後の腸内環境の変化が影響しているケースもあります。
機能性ディスペプシアと診断するためには、「他の重大な病気が隠れていないこと」を確認することが最も重要です。そのため、まずは胃カメラ検査や血液検査、腹部エコーなどを行い、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石、すい臓の病気などがないかを慎重に調べます。
治療は「お薬による治療」と「生活習慣の改善」を並行して行います。
薬物療法
酸分泌抑制薬:胃酸の刺激による痛みを抑えます。
消化管運動機能改善薬:胃の動きを活発にし、もたれや早期満腹感を改善します。
漢方薬(六君子湯など):胃の機能を整え、食欲を改善する効果が期待できます。
抗不安薬・抗うつ薬:ストレスや不安が強い場合、脳と胃の神経伝達を安定させるために少量使われることがあります。
生活習慣の改善
規則正しい食生活を心がけ、暴飲暴食を避ける。
脂っこい食事、辛いもの、アルコール、カフェインなどの刺激物を控える。
十分な睡眠をとり、適度な運動や趣味でストレスを溜め込まないようにする。
器質的な異常がないからといって「気のせい」や「気の持ちよう」で片付けられるものではありません。適切な治療や生活環境の調整で症状をコントロールしていくことが可能です。
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