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萎縮性胃炎

萎縮性胃炎について

萎縮性胃炎とは

萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)とは、慢性的な炎症が続くことによって胃の粘膜が薄くなり、胃液(胃酸など)を分泌する胃腺が縮小・消失してしまった状態を指します。 胃の老化現象とも言われますが、単なる加齢だけでなく、明確な原因が存在することがほとんどです。

主な原因

萎縮性胃炎の最大の原因はヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染です。

  • ピロリ菌感染(約9割): 幼少期にピロリ菌に感染すると、胃に持続的な炎症が起こります(慢性胃炎)。これが何十年も続くことで、徐々に粘膜の萎縮が進行します。

  • 自己免疫性(A型胃炎): まれに、自身の免疫システムが胃の細胞(壁細胞)を攻撃してしまう特殊なタイプもあります。

  • その他の要因: 塩分の過剰摂取、喫煙、過度な飲酒、ストレスなども進行を早める因子とされています。

症状

実は、萎縮性胃炎そのものには特異的な自覚症状がない(無症状)ケースが非常に多いです。しかし、胃の機能(分泌や動き)が低下するため、以下のような消化不良症状が現れることがあります。

胃がんとの深い関係

萎縮性胃炎が進行すると、胃の粘膜が腸の粘膜のようになってしまう「腸上皮化生(ちょうじょうひかせい)」という状態に変化することがあります。この状態は胃がんが発生しやすい「土壌」となるため、萎縮性胃炎は胃がんの重要なリスク因子(前がん病変)と位置づけられています。

検査と治療・対策

1. 検査(内視鏡検査)

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行うことで、粘膜の萎縮度合いや、血管が透けて見える特徴的な所見を直接確認し、診断します。

2. 治療と対策

一度萎縮してしまった粘膜を完全に元通りにすることは難しいですが、進行を止め、がんを予防するための対策が中心となります。

  • ピロリ菌の除菌治療: ピロリ菌陽性の場合は、お薬(抗生物質と胃酸を抑える薬)を1週間服用して除菌します。除菌に成功すると、炎症が治まり、萎縮の進行を抑えることができます。

  • 定期的な胃カメラ検査: 除菌後であっても、すでに進んでしまった萎縮の持ち主は胃がんのリスクがゼロにはなりません。年に1回程度の定期的な内視鏡検査による早期発見・早期治療が極めて重要です。

  • 生活習慣の改善: 減塩、禁煙、バランスの良い食事を心がけます。

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