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憩室炎

憩室炎について

1.はじめに:多くの人が持っている「大腸憩室」とは?

  • 憩室の正体:大腸の壁の一部が、外側に向かってポコッと袋状に飛び出した凹みのこと。

  • なぜできるのか?:加齢や長年の便秘などにより、腸の中の圧力(腸管内圧)が高くなることで、壁の弱い部分が押し出されて形成されます。

  • 憩室があるだけなら無症状(憩室症):実は多くの人が気付かないまま持っており、これ自体は病気ではなく、痛みも基本的にはありません。

2. 移行のメカニズム:なぜ「憩室」が「憩室炎」に変わるのか?

  • きっかけは「詰まり」:袋状の憩室の中に、硬くなった便(糞石)や食物の残りカスがスポッとはまり込んでしまうことによります。

  • 細菌の繁殖と炎症:出口が塞がれて密閉空間になった憩室の中で細菌が繁殖し、周囲の組織を攻撃し始めます。

  • 「憩室症(無症状)」から「憩室炎(病気)」へ:ただの凹みだった場所に強い炎症が起きることで、初めて体に不調(痛みのサイン)が現れます。

3. 憩室炎の主な症状

  • 腹痛(もっとも代表的な症状):日本人は「右下腹部」に痛みが出やすい(※虫垂炎と間違えやすい)。高齢者では左下腹部が痛むケースも。

  • 発熱:細菌感染に伴い、微熱から38度以上の高熱が出ることもあります。

  • お腹の張り・便通異常:炎症によって腸の動きが悪くなり、便秘や下痢、おならが頻繁に出るなどの症状が出ます。

4. 憩室炎の診断と治療法

  • どうやって見つける?:血液検査(炎症反応のチェック)や、お腹のCT検査(憩室の周りがどれくらい腫れているか)で行います。

  • 基本の治療は「腸の安静」と「抗菌薬」

    • 軽症:自宅療養。消化に良い食事(または一時的な絶食)と、処方された抗生剤の服用。

    • 中等症以上:入院治療。絶食して点滴で水分と抗生剤を投与し、腸管の安静を図ります。

  • 注意すべき合併症:炎症がひどくなると腸に穴が開く(穿孔)ことがあり、その場合は緊急手術が必要になることもあります。

5. 再発を防ぐための予防策

  • 憩室炎は「繰り返しやすい」のが特徴(一度できた袋はなくならないため)。

  • 今日からできる予防策

    • 食物繊維をしっかり摂り、便秘を防ぐ(腸の圧力を上げない)。

    • 適度な運動や水分補給を心がけましょう。

    • 症状が完全に落ち着いた後、大腸がんなどが隠れていないか確認するために大腸カメラ内視鏡検査)を受けることが推奨されます。

関連情報

「憩室炎」に関するご相談などは、
まつおかクリニックまでお問い合わせください。

tel.078-452-8898
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